おたくの田んぼ

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≠ME配信ライブ、次会何話のおはなし

2020年7月25日、いよいよ始まりが近づいてきた。

 

≠ME初となる無観客ライブの開催が発表されておよそ1ヶ月、いよいよ当日を迎えた。

 

本来であれば≠MEは4月〜5月にかけて関東3都市を回るツアーを開催する予定であった。彼女達にとって初となるツアーであり多くのファン、そしてメンバーが心待ちにしていた。しかしコロナウイルスの影響でそれは中止となりステージ上でパフォーマンスする彼女達を見るという事は叶わなくなってしまった。

そんな中で=LOVE無観客配信ライブ開催後に告知された≠ME単独での無観客配信ライブの開催。

正直、イコラブ配信ライブの方でOPアクトで出してくれれば万々歳かなとも思っていた。ただそれは甘かった。もう彼女達は単独で勝負できる立派なグループなのである。今回しっかり=LOVEと区別し、こういった場を設けてくれた運営には感謝してます……

 

彼女達がパフォーマンスしているのを最後に見たのはいつだろうか。4月下旬に放送した「アイドルのチカラ」という番組で歌い踊る姿を見たのが最後だったような気がする。

ちょうどライブが出来なくなった時期は「君と僕の歌」が発表された時期と重なる為この曲を披露したのはこの番組での一回限りで、冨田菜々風のソロ曲「空白の花」に至ってはライブで披露された事はない。

ファンとメンバーの約束でもある「君と僕の歌」はライブで披露されて初めて最初の完成形になると勝手に思っている。その日が今日なのではないだろうか?

 

他にもセットリストには様々な仕掛けが用意されていそうなのが示唆されている為そういった点でも高鳴りが止まらない。元々≠MEは持ち歌が少ない為単独のライブでは=LOVE楽曲や秋元G楽曲、他のアイドル楽曲のカバーが主な構成となる。カバーだからこそどんな曲が来るかのワクワク感、そしてその曲の新しい表現の仕方などが感じられるのは彼女達のライブの特徴の一つでもある。

これは完全な私的感情なのですがほんっっとに鈴木さん、永田さん、本田さんのシュークリームロケッツ「君のAchoo!」のカバーが見たいんですよね……絶対合うんですよ……

それが無理なら全員で「好きで好きでしょうがない」が見たいんです……今回のライブはラスアイ枠はあるのか………楽しみですね……(=LOVEは過去にライブでSomedaySomewhere「この恋はトランジット」のカバーあり)

 

それは置いておいて改めて感じたのが「彼女達の個性が際立ってきた」という事。それを顕著に感じられたのが今週にかけて各メンバーがツイートしていたカウントダウン動画だ。

この動画を通して彼女達のキャラ立ちを改めて実感した。

そして最終日となる今日の12時には最後となるカウントダウン動画が公開された。恐らく多くのファンは0日目の動画が公開されるとは思ってなかっただろう。

今まで独特のセンス(褒め言葉)で笑いに振り切っていたカウントダウン動画のラストを飾ったのは彼女達からの真っ直ぐなメッセージ動画であった。

https://twitter.com/ogi_hana_/status/1286858934238580736

普通に泣いてしまった。これはライブ始まったら絶対泣くやつだ……ってその時覚悟した。だってカウントダウン動画の時点で号泣なんだもん…

 

彼女達のイマの全て、久しぶりのパフォーマンスを見届けます。とにかくワクワク感しか今はないです。新衣装もあるかもしれないし、新曲も控えてるし、何か新しい展開の発表あるかもしれないしでとにかくワクワク……

もうすぐ幕は上がる……

 

 

と、ここまでは開演前に殴り書いたものなのですが今、配信ライブが幕を下ろしました。

一言で言えば「いつの間に彼女達はこんなに成長していたんだ……」って感じ……。

配信でのライブ、ソーシャルディスタンスを踏まえてのパフォーマンスなど様々な困難があるにも関わらず最高点以上のパフォーマンスを見せてくれました。ほんっっっっっとに素晴らしかった!!(溜め)

 

19時、開演前に流れ続けていた過去3作のMVが止まりいよいよ≠ME初となる配信ライブが幕を上げました。

「OVERTURE」と共に流れるのはMV、そして今までのライブ映像、練習風景など。過去の軌跡を振り返ると共に次々とメンバーが映し出されます。「OVERTURE」が終わり一瞬の沈黙が訪れます。ライブでのこの「OVERTURE」が終わり1曲目までの間の固唾を飲み込んで見守る感じ、「何が来るんだ……」ってソワソワする感じがたまらなく好きなんですよね……

そして1曲目に流れ始めたのは=LOVEのカバー「手遅れcaution」。何で来るのかが未知数だったこのライブの1曲目。いきなりのシリアスモードに撃ち抜かれました……≠MEと言えば明るさのイメージだったり、青春!だったりするから少なくとも1曲目は爽やか系で来るだろ……っていうオタクのエゴを真正面からブッ壊すオープニングブロックのシリアスパートの展開。そして1曲目からセーラー服の様な新衣装がお披露目された。これがまたシリアスパートに花を添えてるんですよね……「少女達の主張、抵抗」というか……

続く曲は欅坂46サイレントマジョリティー」、NMB48「HA!」、SKE48片想いfinally」といった攻撃的なナンバー。特に「サイレントマジョリティー」は本家の圧倒的な平手イメージがある中≠MEの物にしていたのは声優学校がバックに着いているからこそ培われた表現力の賜物だろうか。

事前に指原Pが言っていた「秋元さん脳は痺れる」ってのはこの事だったのか……って改めて実感したオープニングパートでした……

そこから一旦MC。あそこまで激しめのナンバーが続くと流石に疲れたのか深呼吸するメンバー達が凄く素な感じで可愛いのよ……「さっきまてあんなにキメッキメでカッコよかった子達が……」ってギャップ萌えね……好きです。

ここでの永田さんMCでも言っていた様に≠MEとしてのパフォーマンスはおよそ5ヶ月ぶりになるがそのブランクを微塵も感じさせないクオリティの物を既に見せてもらった。

 

次のブロックではオープニングブロックとは一転、可愛さ全面に出したパフォーマンス、そしてエモーショナルなステージが展開された。

=LOVEのカバー「Sweetest girl」、「推しのいる世界」を第1回定期公演でのメンバー分けと同様、そして定期公演ではハーフサイズだった同曲を初のフルサイズでの披露。「推しのいる世界」の間奏では実況配信していた=LOVE野口衣織さんが飛び入り参加し、すぐに捌けるというサプライズ(?)も用意された。推しセカでの蟹沢さんの歌い方、「いつそんな歌い方覚えたの……」ってなった……。あんな声出せるなんて聞いてない……

 

 

そしてここからがこのライブ最大の問題である。

 

そう、しおみるによる乃木坂46ぐるぐるカーテン」のカバーである。

 

しおみるとはメンバーの本田珠由記と永田詩央里のカプ名……違う、コンビ名なのだが一定層に人気のあるこの組み合わせ、まぁ最近は特典映像の中だったり徐々に公式からの供給増えてきてるな……とは思っていたもののいざユニット曲を出されると怯む。というかほんとに記憶がない。アーカイブ早くください。

2番Aメロで永田さんが歌ってる後ろでみるてんさんが袖のカーテンに隠れてひょこっと顔出したりそれを永田さんが探してみたり、間奏ではみるてんさんが「ちぃにだけ教えるね……」ってコソッと言った秘密を永田さんが「高2なのに自分の事みぃちゃんって呼んでるんだってー!!!」って大暴露したり……ほんっとに平和ってこういう事を言うんだな……っていうステージだったなぁ……多分全人類にこれ見せれば世界から戦争は消えるしコロナも消える。それぐらい革命だった。その後のMCで感想を求められたみるてんさんが「緊張したよね、ちぃ……」って言ってたのがほんとにもうあれ。みるてんさんのちぃ呼びほんと好きなんだよなぁ……マジで好き……しおみるよ永遠に……しおみるForever……。

 

そして「彼女になれますか?」、「君の名は希望」のカバーが続き、1人ステージに残る冨田菜々風さん。あぁ……来るぞ……と全てのオタクが思ったことであろう。そう、冨田さんのソロ曲「空白の花」初披露の瞬間である。しかしその初披露の形は我々の想像を軽く超えてきた。手持ちマイクを通さずに歌い始めた彼女。完全アカペラで一番を歌いきったのである。細かい息遣いまで聞こえるその歌声には固まってずっと画面に釘付けになってしまった。指原Pが「今の菜々風の声で歌って欲しい」という思いを込めて書き下ろしたこの曲、はっきりと今の彼女の声にフォーカスしたこの場面は今回のライブの名場面の一つだろう。その後のMCで「ほんとに不安だった」と語る彼女、こっちも緊張してるのが伝わっていたがそれがまた曲にリアリティを生んでいた様な気もする。とにかく素晴らしかった……

 

そして君僕衣装に着替えて迎えた次のMCでは=LOVE佐々木舞香さん、野口衣織さんが登場しての無茶振りコーナー、「○○で答えて!一問一答!私たちが≠MEでやんす!!」が始まった。永田さん……蟹沢さん彼女にしたいんだね……これ彼氏にしたいメンバーだったら選択肢変わったんなぁ……?ってずっと思ってるんですけどそこんとこどうなんですか永田さん……

 

無茶振りコーナーが終わり次の曲……なんと初解禁初披露となる≠MEのオリジナルソング4曲目「クルクルかき氷」が披露されたのである。サプラァァァァァイズ!!これマジで夏フェスで聞きたい曲なんすよね……夏の野外で聞きたい……ってなる曲……多分そういう用に書いてたのかなぁ……?いつぐらいに書いたかは分かんないけど≠MEのアオハル感を後押しするような爽やかなタオル曲でした。早くライブで回収させて……

その後は怒涛の=LOVEバーブロック。

「ようこそ!イコラブ沼」もとい、「ようこそノイミー沼」、「アイカツハッピーエンド」、「部活中に目が合うなって思ってたんだ」、「探せ ダイヤモンドリリー」と=LOVEのぶち上げ曲を続けた。部活中2番の「OhNo!」のとこのみるてんさん抜かれてるとこめちゃくちゃ可愛かったのよネ……あとリリーは永田さん煽りだったからアガるのよネ……

 

いよいよ終盤に差し掛かった所で突如封筒が冨田さんの手に渡される。

指原Pから差し出されたその手紙には「≠MEのリーダーを発表する」という言葉が。リーダーに任命されたのは蟹沢萌子。今までも場面場面でまとめ役になっていた印象の蟹沢さんはほんっっっとにピッタリだと思うし変にプレッシャー感じずに頑張ってほしい……大変だろうけど……頑張ってください……

指原Pも言ってた通り「広い芸能界で少ないアイドルの席を奪い合う事より自分自身達が魅力あるグループに成長するのに力を注いだ方がいい」という事に既に気付けているのはめちゃくちゃ凄いと思う。めちゃくちゃ尊敬なんですよね……

 

MCの途中でそういった発表もありちゃんと「えーー!」からMCをやり直す河口さん、本編最後となる曲として披露されたのは「君と僕の歌」。≠MEがつい先日リリースしたばかりの曲をライブで初披露した。

リーダーが発表され、いよいよ彼女達の夢に向けての青春が始まるんだな……って思わせるイントロが鳴り「大きいステージに連れて行く」という彼女達の強い想いが突き刺さる。もう涙腺はぶっ壊れてます。もちろん。

 

一旦本編が終了し少し経つとアンコールの声に再びステージに戻ってくるメンバー。

自身のオリジナルソング2曲目である「君の音だったんだ」で再びライブの幕が上がる。しおみるの「もういっちょいくぞー!」でもういっちょどころから何回でも行きたくなりましたね(?)

そしてアンコール2曲目は「≠ME」。

ここまでのライブを通して改めて「君で始まる運命だった物語」だという事を実感させられた。そして最初より格段にパワーアップしてるのが分かるのが一番長く歌ってきたこの曲。全員どんどん良くなってるのがものすごく分かった。

そして本当に最後となるラスト一曲、今回のライブのタイトルにもなっている「次に会えた時何を話そうかな」。本来=LOVE≠MEの24人で歌う曲の為≠ME単独で披露するのは初めてであった。今だからこその思い、余計に会いたくなるんだよなぁこの曲聞くと……いつ会えるようになってもいい様にちゃんと自分磨きしとかないとな……ってなりますよネ……

 

 

 

最後のMCで冨田さんは「会えるようになった時何倍も、何十倍もパワーアップした姿を見せられるように12人で頑張って行く」と口にした。

思うように活動が出来ない今の状況の中でも彼女達は成長し続けているのをこのライブで見せてくれた。

特に川中子さんはそれが顕著だった様に感じる。新規カバー曲ではソロパートを任せられるのが増えていた様に感じるし、自身が「歌う事が大好き」とメイキングで語っていた様にそれが伝わるパフォーマンスをするので見てるこっちもHappyな気分になる。今回のライブでの個人的なMVPは川中子さんですかね……いやみんな良かったんだけどね……

 

 

 

これだけ素晴らしいパフォーマンス見せられるとやっぱり早く生で見たくなりますね……

いつかまた彼女達に会える日が来る時まで……ほんとに最高のライブでした……

君と僕の歌が響く未来

 

 

 

 

「大きいステージに連れて行く」

 

これは≠MEの「君と僕の歌」という歌の歌詞の一部である。

 

この歌詞を聞いた時、震えた。

 

実質的にはまだデビューすらしていない彼女達強く断言したからだ。

 

 

 

彼女達の持ち歌として3曲目となる「君と僕の歌」のMVが公開されたのは2020年4月6日の事であった。前作のMVが公開されておよそ半年後と出来事である。なんせ単独でCDを出しておらず≠ME名義の楽曲はこの時点で2曲しかなかった為、=LOVEのニューシングルに新曲が収録されると発表された日から全てのオタクが期待を膨らませていた事であろう。

 

そうして発表されたのがこのMV。

 

 

センターを務める冨田菜々風が黄色い風船を手放す所から始まる。穏やかなストリングスから徐々に勢いを増していくイントロはこれから始まる夢への物語に胸が躍っている様子を表しているかのようだった。

螺旋階段に散りばめられたメンバーを下から映す、どこか不思議な雰囲気を持つシーンと曲の展開にこの時点でグッと心を引き込まれたのは間違いない。

 

夢だったこの場所に立ってる
全て捨てて(今は)
戦うんだ挑むんだ
君がいて成り立つステージ
当たり前に(絶対)
思わない思えないよ

 

 

歌い出し、「夢だったこの場所に立ってる」からも分かるようにこの曲のスタート地点は「アイドルになるという夢を持っていた彼女達がアイドルとしてステージに立っている」という所から始まる。つまりこの曲の主人公であるメンバーは既に1つ夢を叶えた存在なのである。この地球で「夢を叶える」という経験が出来る人はどれくらいいるのだろうか?そんな彼女達は次にこう続ける。「全て捨てて今は戦うんだ 挑むんだ」と。

アイドルという存在はとても不思議な存在だ。昨日まで普通の存在だった少女達が一瞬にして環境が変わり、昨日までの「普通」を捨てなければならなくなる。そして今やアイドル戦国時代と呼ばれた時代も過ぎ、飽和状態とも言えるほどその数は多い。その決して楽とは言えない環境に挑むという強い姿勢が見て取れるこの歌詞、特に「挑むんだ」という表現が僕はとても好きである。

既に2フレーズだけで今主人公達がいる現状、そして姿勢をドラマチックに表現できる作詞家・指原莉乃の才能に改めて驚かされた。

 

Aメロが終わり、Bメロからは少しずつ彼女達の夢の全貌が明らかになっていく。

遠慮してちゃダメだ
輝き放つ
一番 背の高い
向日葵になりたいんだ

 

 

「一番背の高い向日葵になりたいんだ」

向日葵という花の花言葉には「憧れ」、「私はあなただけを見つめる」、「待っててね」といったものがある。

これらの言葉はこの後の歌詞に繋がるものがあり、聞き進めていく事でその意味をより強く実感させるのだ。

 

 

そしてサビへと展開は続く。

僕はここで歌う(ずっと)
見える笑顔
広がるコール
今を忘れない
僕は君を探す(ずっと)
だから見てて
離れないで
青春を創ろう
約束さ
大きいステージに連れて行く

 

感謝、決意、夢、そして約束が詰め込まれたサビ、

正直もっと詩的な方向に振り切れても良かったのではないか?と思う人もいるのかもしれない。それほどに今の気持ち、そしてこれからの気持ちがまっすぐ表現されているサビは彼女達の活動の姿勢をそのまま表しているかのようであった。

メンバーの中にはこのグループに加入する前に他のグループでアイドル活動していたメンバーもいる。そういった背景がある彼女達が「僕はここで歌う」と「ここ=≠MEとしてのステージ」でさらなる高みを目指す決意を歌う姿は「大きいステージに連れて行く」という歌詞にさらに重みが増す。

比較的前向きな一番と対照に二番では挫折しながらもそれでも前に進む彼女達の姿が投影される。

咲き誇る 花たち見つめて
嘆いた時(そっと)
慰めてくれたよね
優しさと強さを感じる
紡ぐ言葉(どれも)
大事にする心の奥


なかなか芽が出ずに
君を泣かせた
あの日の後悔を
忘れずに強くなる


君はそばにいてよ(ずっと)
すんごい雨で
立てなくても
怯まずに歌う
君はそこにいてよ(ずっと)
立ち止まりそうに
なった時に
Bダッシュできるから
今日のこと
何年経っても思い出す

 

挫折の中で描かれるのは君=ファンと僕=メンバーの支え合う姿。この2番の歌詞にこそ彼女達の強さが現れているのだ。

 

現在公開されている同曲のMV、DANCE&LIPver.というダンスシーンとリップシンクシーンのみにフォーカスしたMVを見ても分かるように、「何年経っても思い出す」という歌詞にはグループのロゴにも表現されているダイヤを描くような振付が与えられている。正直最初見た時にはダイヤを描いているという事に気づけなかった。鈍感め。フォロワーのオタクに教えてもらって気づいた時の衝撃は凄まじかった。気づけなかった自分に苛立ちを覚えオタクをやめてしまおうかとも思った。それは嘘。そういった振付と歌詞がリンクしている場面がこの曲は多く、振付を加えてこそ完全な物語が出来上がるのだ。

 

そして、いよいよ曲は佳境へと向かう。

強い風が(ビュンビュン)
吹いた時は(ちゃんと)
Ah 希望になって君を救う(絶対)
泣き顔なんて(ごめんね)
もうさせない(だから)
みんなの前で誓う


「大好きだ」


今日も届けたい もっとこの歌声響け

 

僕はここで歌う(ずっと)
出来上がった
青春を見て
きっと泣くだろう
僕は君を探す(ずっと)
今歌ってるこの青春は
「君と僕の歌」
約束さ大きいステージに連れて行く

Promise…

Promise…

Promise…

≠MEというグループは姉的存在である=LOVEと比べるとアオハル的要素が強く感じられるグループの様に感じる。意図的か自然的なのかは分からないがそういった雰囲気を醸し出せるのも彼女達の才能であり、上手く姉的存在のグループと差別化出来ているのはプロデューサーの手腕だろう。

彼女達は曲の冒頭で「全て捨てて今は戦うんだ」と決意した。本来普通に生きていたら経験出来たであろう「青春」もそこには含まれていただろう。しかし彼女達は≠MEでしか経験出来ない自分達だけの「青春」を作り上げているのだ。今まさに。そして最後に再び強く約束する。「大きいステージに連れて行く」と。

 

この曲は単なる夢を歌っただけの曲ではない。

決意の歌であり、感謝の歌であり、そして何よりファンとメンバーの「約束」そのものなのである。

 

 

彼女達が目指す大きいステージとは直接的に言えば「東京ドーム」(インタビューなどでも多々語られている)なのだろう。ただ単に大きいステージというより彼女達が目指すのは「自分達にしか作れないステージ」という志しも見て取れる様な気がする。いわば「東京ドームで自分達にしか表現できないステージを開く」というのが彼女達の言う「大きいステージ」なのだろう。この曲の制作風景を追ったドキュメンタリー映像で多くのメンバーが口を揃えて言っていたのが「これは私達の事を歌った歌」だという事。このような共通意識が彼女達の中に存在している事がこれだけの説得力をこの曲に与えている。

 

グループが立つ現在地、過去に経験してきた様々な出来事、そして未来への期待と決意を込めたこの歌。アンセムになり得る、夢を歌った曲というものは他のアイドルにも存在するだろう。ただこの曲は他のそういった曲とは一線を画す様な、それ程に力強く完成度が高いものに仕上がっている。

正直まだ持ち歌が少なく新規へのアプローチ手段が限られている中、一番新規を取り込みやすい楽曲の3曲目にこういったメタ的な曲を持ってきたのは挑戦的でもある。実際こういった曲を歌われてもまだグループの事を良く知らない人には深くは刺さらないはずだ。ただ、それ程この曲は今歌うことに意義があるという事なのだ。今の彼女達が歌うからこそこの曲は最初の姿となりこれから成長していく中で歌い繋ぐ事でこの曲も共に成長していくのであろう。

 

 

 

少しMVの話になるが、このMVで彼女達を導く存在なのが風船である。MVの始まりは風船が飛んで行く所から始まる。

風船は一定の所まで行くと割れはするものの、一度飛んだら下がる事はない。上がり続けるのだ。

アイドルとしての新しい夢を見つけ、それを叶える約束をし飛び立った彼女達はもう下がる事を知らない、このまま上がり続ける。「君と僕の歌」が響く彼女達の青春が出来上がるのその未来まで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ここまで散々ポエムっぽい文章を書いてきた訳ですがそんなポエムも吹き飛ばす、瞬間風速はAmazingなグループ「≠ME」をよろしくお願いします。配信ライブあります。

 

渡辺月についての話。

アニメ業界だったりアイドル業界だったり「僕っ娘」ってトレンドの1つですからねぇ……

まぁ僕はそういうのに萌えない質の人なんですけど。

そんなこんなでラブライブにもついに僕っ娘が。 

 


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そう、劇場版で初登場だった渡辺月です。

彼女は渡辺曜のいとこにあたる関係性で浦の星女学院統合先の学校の生徒会長。そして幼少期はイタリアに住んでいたという超てんこもりハイスペックキャラ。声優は黒沢ともよさんです。

今回の劇場版におけるキーパーソンの1人です。間違いなくそうなんですよ。

でも1回見終わって「?」が付く人も多かったと思うんです。実際僕自身も最初はそうでしたので。「予告編で引っ張ってた割には……ん……?」みたいな。

彼女はどういった命を受け、あの世界に生まれたのか。あの作品での立ち位置はなんだったのか。少し考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

今回この渡辺月を考える上で1つ覚えておいてほしい事があります。

それが彼女の名前である「月」に関する事。

「ムーン」というタロットカードがあります。名の通り「月」を表す1枚。

タロットカードにはそれぞれ正位置と逆位置で異なる意味を持ちます。 

今回はこの「ムーン」のカードが持つ意味を軸に渡辺月というキャラを考えていきたいと思います。

 

 

それでは「ムーン」のタロットカードの意味合いを見てみましょうか。

 

 

そもそも月のカードは曖昧な状況や不安定な心理状況を表すものなんです。

 

ですがその意味合いは正位置と逆位置により大きく変わっており、

 

正位置では不安定な状況や落ち着かない関係、曖昧ではっきりしない心境などを表します。また、悲観的に考えてしまい、気持ちに不安や悩みが生じてしまう事を意味しています。

それに対し逆位置では不安定な状況や混乱した状況を乗り越え、明るい可能性のある将来が見えてくること。ハッキリしなかったことが次第に明瞭になり、成功を収められる事を意味しているのです。 

 

まさにこの意味達が今回の映画の起承転結そのものを表してると思うんですよ。

渡辺月というキャラクターがこういった力を持っていると頭に置いた上で映画を見るとなんとなくああいった立ち位置だったのが分かってくると思うんですね。

 

物語の始まりは間違いなく正位置からでした。3年生が卒業し6人となり新たなスタートを切ったAqours。不安を抱えたままステージに立ち失敗してしまう。そこから自分達の答えを導き出し、その状況を乗り越えた。

そこには常に渡辺月がいました。彼女こそがAqoursを導いていた先導者なのです。

 

では劇中で正位置と逆位置をどう表現しているのか。

 

それは渡辺月自身の心情

彼女はイタリアでのライブを見た辺りから明らかに変わってきています。イタリアから帰国後自身の学校からも協力者が出てきたり、その後の聖雪と水の決勝延長戦では完全にトドメを刺されたというか、大切な事に気付かされています。

Aqoursの道もイタリアでのライブから大きく動き始めます。つまり元々正位置にあったカードをAqoursは自身の力で逆位置にしたという訳なんです。

 

つまり

Aqoursの歩む道=渡辺月が抱えたもの

という事。

ここがイコールで繋がってるので渡辺月が劇場版で如何に重要な立ち位置だったのかが分かると思います。

 

Aqoursは6人体制となった事に対し不安を抱えたままライブに臨み失敗してしまう。そんな所で出会った先導者。彼女自身からは助言などはなくでも立ちはだかる壁には手を貸してくれる。そしてAqoursは自分達の答えに辿り着く。

 

 

まだなんか持ってそうなんですけどね……彼女は……

 

 

 

最後におしらせを1つ。



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黒澤ルビィのドール×日常を撮影しているTwitterアカウントがあるのでよかったらフォローをよろしくお願い致します。

https://twitter.com/obitsu_maruuu?s=09

劇場版ラブライブサンシャイン考察メモ殴り書き

劇場版ラブライブサンシャインの個人的考察ポイントをメモ代わりに殴り書きしておきます。思いっきりネタバレなので注意してください。基本的にはすでにTwitter(ふせったー)で言ったことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・自分に答えを出せた者だけが見える例の羽、今回鹿角理亞が見た羽はピンクだった事から羽の色は「答えを導くのに最も影響を与えた人物」が関わってるのでは?2期7話で千歌が見た羽の色が無色から青に変わったのにも理由が付く?ちなみに収録巻のジャケ写は渡辺曜。曜は2期6話、7話では目立った活躍はない。なぜジャケ写になったのか。それはそういう事?

 

 

 

・「僕らの走ってきた道は・・・」で2期13話で閉じた幕が開く演出を初めからではなく(確か)ラスサビの入りに持ってきたのが個人的にはツボ。wkwk感がより一層高まる。

 

 

 

 ・6人体制での初ライブで3年生が1番サビ終わる前に立ち去り、「最後」まで見届けなかったのは3年生の中で9人だった頃のAqoursを終わらせない為だとは思うんです。この9人だった頃のAqoursを「終わらせない」という状態は残りの6人が持っているであろう9人だった頃のAqoursは「決して消えない」という感情とは根本にある何かが違うと思うんですよね。

 

 

・6人体制での初ライブでなぜ2番から9人体制になったのか。あのパートは現実ではなく9人だけしかいない、概念の世界である事は確かである。前述した「3年生は9人のAqoursを終わらせていない」という所も関わっているような?

 

 

 

 

・なぜSaint Aqours Snowの新曲は劇中で無かったのか。結論から言うとこれは「姉への想いを断ち切って前に進んだ事の何よりの証拠」だと思うんです。その理由の前に1つ言いたいのがラブライブサンシャインという作品にはそこには存在してない「概念」のパートが存在していると思います。あくまで現実ではないので世界線上には存在していない、夢の中の様なパート。まさにSaint Aqours Snowの新曲はこれであると思います。ルビィも、理亞も劇中で姉への想いというか未練を完全に断ち切ったから。イタリア渡航中に姉を見つけて飛びついたり、強調するかの様に「おねぇちゃぁ……」と呟いたり。未だに姉との活動時代の呪縛に縛られていた理亞の描写などから2人が成長したと思われていた2期8話9話の時点では完全に成長出来ていなかった事が分かります。そんな中で映画内での出来事を経て2人は完全に姉の力を借りずに進む事が出来た。SaintSnowというグループは理亞の願いを叶え、そして彼女の中に残り続ける。Aqoursも同じ。新体制となり新たな一歩を踏み出した。だからこそ11人のパフォーマンスは現実では無く2人の中に共通して生まれた「概念の中の出来事」という位置づけなのでは?もし11人でのパフォーマンスが現実だったらそれは新たな一歩を踏み出した2人への最大の皮肉になると思う。2期12話で見られた「また一緒に歌おうね」という言葉があるのだけが引っかかるんですけどねぇ……

 

〜余談〜

もしも歌詞の内容が「今まで支えになった人への感謝と決別」みたいな内容だったらそれはもう。

 

 

・今回の映画って成長する側の苦悩だけじゃなく見守る側の苦悩も大きなテーマなんですよ。鞠莉ママは娘を愛してるが故にいらない事をしてしまう。娘からしたらそういう所はまだ分からないと思うんですよね。親心っていうか。僕は親になった事ないけど。現代社会の問題の1つでもある毒親ってテーマを持ってきたのはなかなか重いなぁって。聖良さんだってあの人どんな時も冷静というか、やっぱり姉という立場上どんなときも最善の判断を出来るような人じゃないですか。そんな人が妹にとって一番屈辱的な提案をしてしまう。それぐらい妹が大事だし、冷静な判断が出来なくなる程彼女自身も悩んでたんだよなぁって。彼女が一番理亞ちゃんを見守ってた人だからその案が妹にとって何の為にもならないし、逆に追い詰めるんだって分かってるはずなんですよ。劇中の描写を見る限り自分がスクールアイドルを辞めてからはなるべく理亞の活動は陰から見守るのに専念してたんですよね。それでいよいよヤバいと思ってのこの判断ですから。

 

 ・「Next SPARKLING」でエンドロールに入る前、動いているAqoursが確認できる最後のカット、振付は中心を向いた円陣の様な状態から1人ずつ外へ向かって手を伸ばす振付。これは始まりの曲である「君のこころは輝いてるかい?」の歌い出しの振付と反対である。Aqoursの始まりと終わりを明確に表す演出。

 

 

・「僕らの歩んで来た道は……」の途中で挟まれる駅でのカットに3年生はいない。

 

 

・「Next SPARKLING」の衣装、翼が左だけなのが曜、千歌、花丸、右だけなのがルビィ、梨子、善子。両方あるのが3年生。

 

 

 

僕がその数字を言えなかったのは

Aqours4thLove Live、お疲れ様でございました。

 


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私はありがたい事に両日とも知り合いの連番で行かせて頂き……頭が上がらないです……

自分で言うのもあれなんですけど私、大小様々な会場、かなりたくさんのライブに行かせて頂いてると思うんです。ライブハウス規模のやつからドーム規模のやつまで。アイドルからバンドまで。

その中でもズバ抜けてました。今回のライブ。終演後に残るものが今までとは段違い。

演者が懸ける想いもそうなんですけど、それを受け取る側の覚悟というか。会場が会場なだけにあそこに集まってた人達って少なからず比較対象があったと思うんですよ。そういうのがぶつかり合って誰も思ってなかった以上のものが生まれて……このグループは一体どこまで行くのか、どこまで私達を連れてってくれるのか……今までを振り返ると共にこれからも続くであろう未来への期待が高まる、まさに中間地点での締め。新たなるステージの始まりなライブでした。

 

 さて本題なのですが

 

 

そしてこのライブの要となっていたとある曲がありました。それが「No.10」という楽曲。

 

今回のライブでは今までこのコンテンツで度々使われていた「10人目」という言葉が全面に押し出されておりグッズなどにもこの言葉が使われていたりと……

まぁ要するにAqoursを応援するファンを総称する単語なのですが、この「No.10」という楽曲にはファンが全員で「10!」とカウントする場面がある訳ですよ。ここがこの曲一番のポイントであり、このライブでもキーとなる場面だったと思います。

 

ここからは完全に自分語りになるんですけど私はこの「10!」がどうしても言えない。いや、言いたくなかったと言うべきでしょうか。

そもそもこの曲が発表された時点からこの曲を好きになれない自分がいて。いい曲なのは十分分かってるんですけどね……

 

何故言いたくなかったのか。

自分の中でずっとあるのが「Aqoursは9人であるべき」というしょうもないエゴ。

そしてAqours程の努力などを送っていない自分が名乗るべきではないという自己満足でしかない謙遜。

こういったくだらないものに縛られていたせいでどうしても言いたくなかった。

 

実際この「10人目」というワードは劇中発端のワードであり、ファンが使うようになったのは1stLIVEでの自発的な「10!」コールから。

その後の2ndでは「太陽を追いかけろ!」でファンがこのコールが自然発生で出てきて公演を重ねる毎にキャスト側がそれに合わせてくるような形で。

そしてこの4thというタイミングで公式側からこの「10!」を言うタイミングを提供してくれたんですよ。

 

いや、そういう事じゃないと。

 

 

これが1番ですかね……?

自発的に発生するからこそ良さがあるのであって公式から「こういうのに弱いんでしょ?」的にやられると少し冷めるというか……これからも言いにくいし。結局自分がお涙頂戴な演出が嫌いなだけなんですけどそこがどうも引っかかるというか。

 

あとめちゃくちゃ引っかかったのが披露前のMC。

うろ覚えで申し訳ないんですけど「今まで応援してくれた皆さんに向けて心を込めて9人で歌います。」と。

これって皆で歌う合唱枠じゃないんですか……?10人目なら「10人目の皆さんも一緒に歌いましょう」的な言葉で良かったんじゃないの?

実際スクリーンには歌詞が表示するされていたりと皆で歌う様な仕様にしてた気もするんですよ……

「Thank you.FRIENDS!!」が9人歌唱でもスクリーンに歌詞が表示される仕様なら分かるんですよ、皆に向けての感謝が伝わりやすいし。

 

そういった所で直前まで引っかかった結果結局言えなかったんですよ。自分の中で曖昧なまま言いたくなかったし。

 

実際、会場での「10!」コールはとても素晴らしいものだったんですよ。言えなかったコトを後悔する程に

なんでこんなクソみたいな事を考え続けてたんだろうなぁって。

 

 

 

 

 

 

・結局「10人目」とは何だったのか

 

恐らくこの「10人目」というものは概念であり、形はないものだと思うんですよ。

んで、終演後に思った事がいくつかあって。

 

今回のライブでは今まで「ラブライブ!」というコンテンツが大切にしてきた2次元と3次元のシンクロをいい意味で崩す演出がいくつかあって。「想いよひとつになれ」では本来8人で歌う曲を9人で歌ったり。そういったイレギュラーな事へ導いたのは紛れもなくこの「10人目」という存在だったのではないのでしょうか??

「10人目」という存在こそが1番のイレギュラーな存在でありながらAqoursにとって欠かせないもの。そして4thという歴史が始まった段階から存在していた概念。このイレギュラーが多かったライブで1番先にあったイレギュラーがこの「10人目」だったんですよ。それらが「桜内梨子の呪縛を解き放ち」、「未来へ向かう大きな船を生み出した」。

 

そして私が縛られ続けてきた概念にも1つ答えが生まれ始めてて。

Aqours程の努力などをしてない自分が名乗ってはいけない」と言いました。

確かにそうかもしれないんですけどこのライブを見て感じたのは「そんな事は10人目を名乗ってから後から考えるべきだ。」と。

「どうやったらなれるか」ではなく「もうなってしまったんだからどうすべきか」です。

伊波さんは言いました。

「私達は夢を口に出して夢を叶えた。だから皆さんも夢を口に出して夢を叶えたください」と。

これまたうろ覚えで申し訳ないんですけど。

この「夢を口に出す」という行為の第1歩こそが「10!」コールであると私は考えます。

 

 

・4thLIVEを終え、イマ想うコト。

 

ほんとにすごいライブだったんですよね。

最後起きたWENでAqoursを呼び続けてる時に自分が「10人目」であるという実感がどんどん湧いてきて。これは私が言うことではないと思うんですけどあの場にいた誰か1人でも欠けてしまったらあのライブは完成しなかった。完全に後出しなんですけどそう思うんです。

 

そして「10!」という数字が言えなかった私。

なんとなく1つの正解に辿り着いた今は後悔が残ってるんです。たった一度しかない瞬間を逃したんだから。これからも披露される事があっても東京ドームという場所で、あの瞬間に意味があるから。

 

 

だからせめて運営さん……ディレイビューイングを……もう1回冷静にライブを見返したいです……